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2011.1.12

“うーム 無理でしょう”

「旅番組」

 最近、旅番組が急激に増えてきた。もともと旅番組はテレビの定番だ。多いのが観光地や温泉を芸能人が巡るガイドもの。世界の秘境などを訪ねる特集もの。そして、その旅内容にクイズを組み合わせたバラエティー形式のものだ。
 行こうとしても普通はおいそれとは行けない秘境ものなどは確かに興味深く見ることも多いが、バラエティー形式のものは、出演者の芸能人を笑い飛ばして時間をすごすだけで終わってしまう。
 このテレビの旅番組に、散歩形式が加わった。この形式の特徴は、まず低予算で作られている事だろう。案内人に芸能人がいるものといないものがあるが、どちらにしても、少人数のスタッフだけで作られている。だから、地方局やCSなどマイナーチャンネルでみることが多い。
その中でピカイチはマイナーではないが、NHKの“世界ふれあい街歩き”だと思う。
NHKなので低予算かどうかは怪しいが、少人数スタッフで作られている事は、番組の裏事情などの放送から確かめられた。旅人の目であるディレクターの他は、カメラマンと音声という単位だ。案内人が画面に登場するのではないこの番組の形式は新鮮だった。視聴者はディレクターの目を通して直接街を見ている気分になる。出会う人とのふれあいは、後から付けられる様々な俳優たちのナレーションで、実感として盛り上がる事が出来る。
 番組はまず世界の街角に立ちスタートする。歩くスピードで観る風景は、旅する自分の目そのものだ、最新機材のハイビジョンカメラだから、下手すると老化した自分の目以上かもしれない。編集しない画面の流れは自分の呼吸とシンクロして、見ていることのリアリティーを作り出す。そうなると、本来感ずるはずは無いその場の空気をも感じているように思ってくる。実際はセッティングされているのだろうけれど、偶然のような人との触れ合いもわざとらしさが感じられなくて心地良い。そしてこの番組のもっともよい所は、時間が見ている我々と同じに流れる事だ。編集でつめられていない訳ではないが、ほとんどそれを感じさせられる事が無く番組時間の1時間を体験した気分にさせてくれる。
 沢山の情報を得られる訳でもないが、確実な1時間を外国の街で体験させてくれる“世界ふれあい街歩き”は良い番組だと思う。


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