[本日の写真]

2011.6.17

“女文字?”

「写真」

 “天才アラーキー”こと写真家、荒木経惟は「写真を撮るときは、カメラと撮る自分の間に透明なガラスが一枚ある」と言う。写真には被写体だけが写し撮られるのではなく、かすかにガラスに映りこんだ自分自身も入り込んでいると言うのです。もちろん、心霊写真のことではない、撮る側の心が反映されると言っているのです。確かに、同じ被写体を撮ってもそれぞれ違う写真にはなる。それが単に構図やトリミングの事だけではなく、良い写真、強く訴えかける写真は撮る人間が反映されるのです。
 ところで、私、“ム写真”も最近デジカメを使い始めました。デジカメと言っても、本格一眼デジカメではなく、コンパクトカメラでレンズ交換が出来ると言うやつです。レンズ交換でアダプターを使うとこれまでのフィルムカメラ用の交換レンズをいろいろと使えるので、古いライカ用のレンズなどとっかえひっかえ付け替えて、しばらく楽しめました。
 ところが、結局どうも馴染めないのです。フィルムカメラが、ガラスのファインダーを通して被写体を見つめるのに対して、デジカメは液晶モニターを見ることの違いのように思われます。ファインダーを覗き込む行為かとも思い、デジカメ用の外付けファインダーを取り付けてみましたが、ファインダーの中に映るのは小さな液晶モニターで、見ての結果に違いは出来ませんでした。
 プロは、撮る行為に変化は無いと言いますが、私には大きな違いがありました。デジカメのモニターには、撮ろうとする時に、すでに出来上がった写真を見る行為しかありません。被写体を見つめると言う行為ではないのです。ここには、アラーキーの言う一枚のガラスの介在は無い、と私は思います。
 再びフィルムカメラを持ち歩いている私ですが、最近はシャッターを押す回数が減っています。どうやら、一枚のガラスを持ち忘れていることが多くなっているようです。


[ARCHIVE]

「節電」「なでしこジャパン」「写真」「上布」
(2011-08-02) (2011-07-19) (2011-06-17) (2011-05-23)
「初めての渓」「新作カタログ」「震災」「確定申告」
(2011-04-28) (2011-04-06) (2011-03-18) (2011-03-02)
「悪心」「左利き」「旅番組」「ひまつぶし」
(2011-02-16) (2011-01-26) (2011-01-12) (2010-12-15)
「暖軽」「ケパネックセーター」「旅」「フレンチブルーのワークコート」
(2010-11-24) (2010-11-05) (2010-10-21) (2010-10-06)
「黒い牛乳」「工作」『「里」という思想』「ひらひら、ふわふわ」
(2010-09-14) (2010-08-25) (2010-08-10) (2010-07-28)
<<前のページへ12345678次のページへ>>
351件中: 41から 60件

● この「デザイナーズルーム」へのご意見、ご質問のある方は下記のアドレスへE-mailをお送りください。
デザイナー 武捨光晶/musha@mvj.biglobe.ne.jp

株式会社ビアスポ beaspo@mua.biglobe.ne.jp
Copyright(C)2012 beaspo Corp. All rights reserved